おじいちゃん(たきで)

昨日は母方のおじいちゃんの17回忌だった。

つまり、おじいちゃんは僕が5歳だった頃にいなくなったわけでおじいちゃんの記憶が僕にはほぼない。

唯一覚えている事としておじいちゃんは、末期に1度退院した後、すぐに入院して亡くなった。その時に「おじいちゃん退院おめでとう会」をおばあちゃんの家でやって枝豆をおじいちゃんが食べていたことがなぜか記憶に残っている。

それからというものおばあちゃんの家に行く度に仏壇に手を合わせたり、年に1度は墓参りに行ったりしていたものの、おじいちゃんの存在は遠いもので「僕も頑張るよ。」などとおじいちゃんがどんな人かだったかもよく分からないまま念じてきた。

 

だけど今日「親が子供に教えた生き方をその子供が親になった時に子供に伝えていく。つまりそれは自分がいなくなった後も自分の生き方が先の子供達にまで残るということ。だから、この方の生き方もここにいる皆さんにきっと根付いている、DNAに刻まれているはずです。」というお坊さんの言葉を聞いてはっとさせられた。

おじいちゃんは物心ついた時から、

遠くに行ってしまった存在なんだと思って生きてきたけど、

僕が小さい頃から僕の母親を介して、ずっと僕のそばに居てくれて生き方を支えてくれてたんだなって。

最近投げ出して逃げてしまいたいこと、どうしようもないこと、もう取り返しのつかないことが多くて、投げやりに毎日を送ってしまっていたけれど、

おじいちゃんが残してくれたそばにあるものを大切にしてもっと丁寧に生きようと思った。